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甲状腺の病気は初期は症状があいまいで気づきにくいです

甲状腺の病気は気づくのが遅くなりがちで他の病気に間違われやすいです

甲状腺の病気は、「首のはれ」のような具体的な形になってあらわれてくる場合は別として、自分ではなかなか気づきにくい病気です。

 

疲れやすい」「寝起きがよくない」お秘ぎみ」といったことは病気ではない人でもよく見られるため、ちょっとした体調の変化と見逃してしまいます。

 

そうしている間にも、病気はじわじわと進みます。甲状腺の病気は、ある日突然に発病するわけではなくいつはじまったのか自分でもわからないことが多いのです。

 

特に、初期は症状があいまいです中でも甲状腺機能低下症(橋本病)は、程度の軽い場合は症状が微妙で人によって出たり出なかったりします。甲状腺の病気は、症状から自己判断するのはむずかしい面があります。

 

女性は、40代以上になると、5%の人が何らかの甲状腺疾患を持っているといわれます。「だるい」「何かおかしい」と感じたら、がまんをせずに甲状腺の病気の可能性を考えてみましょう。

 

多様な症状のためほかの病気とまちがえられます

甲状腺ホルモンは、ほとんどの臓器に影響をおよぼすため、症状は全身に、さまざまな形であらわれてきます。甲状腺の病気をわかりにくくしているもう一つの要素が、この症状の多様性なのです。
まちがえられる病気は非常に多く、ときには医師さえ見誤ることがあります。

 

心臓病

胸(心臓)がドキドキする、脈が速い、階段や坂を上るとハアハアと息が上がる、という状態は、よく心臓病とまちがえられます。

 

高血圧症

バセドウ病は、最高血圧が高くなる傾向があり、高血圧症とまちがえられることがあります。

 

糖尿病

水をたくさん飲む(汗かきになるため)、食べても食べてもやせる、といった症状から、糖尿病を疑われることがあります。

 

更年期障害

バセドウ病の症状(のぼせ、動悸、多汗など)も、橋本病の症状(気分の落ち込み、皮膚のかさつきなど)も、更年期障害とよく似ているため、がまんすればそのうちよくなると放置されてしまうことがあります。

 

ほかの病気とまちがえられやすい症状

バセドウ病の症状

間違えやすい病気

ドキドキする、脈が速くなる 心臓病
のぼせる、汗をたくさんかく 更年期障害
すぐ興奮する、イライラする 双極性障害(躁うつ病)
最高血圧が高くなる 高血圧症
下痢をする、微熱が出る 過敏性腸症候群
月経不順(量が少なくなる) 不妊症、卵巣機能不全
筋力が落ちる、筋萎縮 筋肉や神経の病気
指先がふるえる(振戦) 神経の病気
皮膚が黒くなる アジソン病
皮膚の白斑 皮膚の病気
かゆみ じんましん
体重が減る がん
ものが二重に見える 目の病気
食べてもやせる、尿から糖が出る 糖尿病

 

橋本病の症状

間違えやすい病気

皮膚がカサカサになる 更年期障害
無気力になる気持ちが落ち込む うつ病
記憶力が低下する) 認知症
体温が低い、寒がりになる 冷え症、低血圧
月経不順(一時的に量がふえる 更年期障害
手足がしびれる 末梢神経炎
むくむ 腎臓病
抜け毛が多くなる 老化
声がかすれる 声帯炎
ろれるがまわらない、動作がゆっくり 脳血管障害

 

甲状腺の病気を早く見つけるポイント

「はれ」などの症状が早期発見のきっかけになる

甲状腺の病気は、早く受診して適切な診断を受け、早く治療をはじめるほど、その後の経過がよいことはいうまでもありません。

 

なかなか見つけにくく、ほかの病気とまちがえやすい面はありますが、それでも多くの人が甲状腺の病気に気づいて、病院を訪れています。受診をするきっかけは、次のような場合が多いようです。

 

「首のはれ」に気づいて

首の前部のはれは、甲状腺疾患に特有の徴候としてよく知られていますので、受診の大きなきっかけになります。自分で気づいたり、ほかの人に指摘されてわかることもあります。

 

疑わしい症状があって

甲状腺機能の亢進や低下によって、さまざまな症状があらわれます。気になる症状があってもはっきりしない場合は、そのままにしないで医師にみてもらうことが、早期発見の大切なポイントです。

 

健診や人間ドックで指摘されて

このところ、健康診断や地域の集団検診、人間ドックなどで、医師の触診によって小さな首のはれが見つかるケースがふえています。甲状腺疾患が、軽症の状態で早期発見されているのです。

 

また、通常の健康診断の検査項目にはないのですが、人間ドックなどで甲状腺ホルモン濃度検査(血液検査)を受けて、甲状腺機能の異常が見つかることもあります。このような場合は、あらためて専門医を受診することがすすめられます。

 

症状を見分けるポイント

首のはれ、しこり
  • はれやしこりが、正しい甲状腺の位置なのかどうかを確認。
  • のどぼとけを形づくっている「甲状軟骨」を、はれや腫瘍と勘違いする人がいるが、これはまちがい。
  • のどか詰まる感じがあっても、甲状腺の病気であることはまれ。精神的なものの場合が多い。
甲状腺のはれの見分け方
  • 確かめるのは首の前部、のどぼとけの下、鎖・胄・の上
  • あごの下に異常があっても、甲状腺の病気とは関係ない
  • 男性の甲状腺は、女性よりも下にある
  • 鎖骨の上あたりに「はれ」や「しこり」がないか、見て、さわって、確かめてみる

 

 

甲状腺機能亢進症(バセドウ病など)の症状
汗を異常にかく

動いていないのに、じとっと湿ったような汗をかく。夏は全身から吹き出るような汗をかく。冬は、ほかの人にはちょうどよい暖房でも、じっとり汗をかく。このような汗は機能亢進症の可能性が高い。

 

40歳以降の女性で、首から上だけ汗をかく、急に頭のてっぺんから汗が吹き出す、といった場合は更年期障害の可能性が高い。

 

胸がドキドキする

脈拍数が多く、階段を上ったり体を動かしたあとに動悸がする場合は、機能亢進症の可能性が高い。

 

リラックスしているときでも、1分あたりの脈拍数が100を超えるような場合は、機能亢進症の可能性が高い。

 

静かにじっとしているときに動悸を感じ、何か用事をし出すと動悸を忘れるような場合は、不安や緊張などが原因の精神的なもの。脈の乱れはなく、脈拍数も変わらない。

 

手がふるえる(振戦)

速く小さなふるえ。たとえばペンを持つ手がふるえて文字が書きにくい、容器に入った水をコップに注ごうとすると、容器がコップに力夕力夕とあたってしまう、といった場合は機能亢進症の可能性が高い。

 

緊張したときだけ手がふるえ、リラックスしているときは何でもない場合は、生理的なふるえ。心配はいらない。

 

 

バセドウ病による目の症状
眼球突出

バセドウ病によるものは、基本的に両目で起こる(ただし左右の差が大きく、片方の目だけ出ているように見えることも少なくない)。

 

眼球突出は、目の奥の腫瘍、出血、血管の異常などでも起こるが、この場合、通常は片方だけで起こる。

 

ものが二重に見える(複視)

両目で見たときはものが二重に見えるが、片方だけの目で見ると1つに見える場合は、バセドウ病による複視。

 

両目で見ても、片方だけの目で見ても、ぼやっと二重に見える場合は、視力や眼球の異常の可能性が高い。

 

 

甲状腺機能低下症(橋本病など)の症状

甲状腺機能が低下すると、寒がり、手足の冷えがつらい、顔や手足がむくむ、便秘しやすい、皮膚がカサカサする、体重がふえる、いくら寝ても眠い…などの症状が出るが、これはかなり病気が進んでいる状態。
むしろ、これらの症状は橋本病が原因ではないことのほうが多い。橋本病の初期は、症状だけからしぼり込むのはむずかしく。ほかの検査が重要になります。

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