スポンサーリンク

不整脈かどうかを診断する際には症状や状態を詳しく質問されます

問診では症状と現れ方や病歴を詳しく伝えましょう

動悸などの症状が気になって受診しても、診察のときにはたいてい不整脈はおさまっています。そこで医師は、まず、問診で、症状やその現れ方について聞くことから始めます。

 

たとえば、「動悸」「息切れ」「めまい」などの不整脈でよくみられる症状があれば、それぞれについて詳しく質問していきます。具体的には「動悸がどんなふうに起こり、おさまるのか」「脈拍は規則正しいか、不規則か」「脈がとぶことがあるか」といったことを質問します。

 

 

「目の前が真っ暗になるようなめまい」と「失神」は、突然死につながる危険な不整脈の可能性を示す症状なので、特に慎重に話を聞きます。

 

失神は不整脈のほかに脳神経系の病気など、さまざまな原因で現れます。鑑別のために、失神が起こったときの状況や意識が戻ったときの様子、息切れや胸痛など、ほかの症状を伴うかなど、できるだけ詳しく医師に伝えてください。

 

さらに、病歴や服用している薬があれば、その種類も重要な情報です。

 

問診で症状を伝える際は、できるだけ詳しく話したほうが医師も判断しやすくなります。特に動悸については具体的に伝えることが大切です。

 

いつから、どんなふうに、どういう状態が続くのか、動悸に伴う別の症状があるか話してください。動悸の起こり方は「ドッキンドッキン」「ドドドドッ」などのように、擬音を使って表現してもよいでしょう。

 

 

 

聴診、視診、触診で心臓や全身の状態をみます

聴診では胸や背中に聴診器を当てて、心音(心臓の拍動する音)や呼吸音を聴きます。心音の異常や雑音などは、不整脈の原因となる心臓の病気の発見に役立ちます。また、心臓弁の開閉音は、心臓弁膜症の有無や心不全の程度を知る手がかりになります。

 

 

視診では、患者さんの表情、顔のむくみ、顔や唇の色などをみます。甲状腺の病気との鑑別のため、眼球の突出、手指のふるえなどもチェックします。

 

触診では、脈拍をはじめ、手足の末梢動脈、脚のむくみ、甲状腺の腫れなどがないかを調べます。

 

問診とこれらの所見から、必要とされる検査が決まります。

 

 

聴診器を当てれば不整脈はだいたいわかるのでしょうか

聴診器を使って心音を詳しく聴けば、不整脈の専門医なら、おおよその診断がつきます。たとえば、心音がとんだときは期外収縮が疑われますし、規則性がなく、心音がパラパラなら心房細動か考えられます。

 

ただ、聴診をしているときに不整脈の症状が出るとは限りませんし、診断を確定するには心電図検査を行うため、聴診はむしろ心臓の病気がないかを調べるためのものです。心臓弁膜症や肥大型心筋症、心不全などがあると心音に雑音が出るため、こうした病気の手がかりをつかむのが聴診の主な目的になっています。

 

 

 

動悸は不整脈の症状とは限りません

動悸は不整脈の代表的な症状ですが症状として動悸が起こる病気は、ほかにもたくさんあります。

 

たとえば、狭心症や心筋梗塞でも胸痛に伴って動悸が起こることがあり、そのほか心臓弁膜症や心筋症、先天性心疾患、心不全などの心臓病でもみられます。

 

心臓の病気以外でも、更年期障害、慢性閉塞性肺疾患(COPD)や肺炎肺高血圧症などの呼吸器疾患、甲状腺機能亢進症、貧血、低血糖、感染症による発熱などでも、動悸が起こることはあります。不安神経症といった心因性の病気でもよくある訴えです。

 

 

また、脱水状態に陥ったり、薬の副作用などで頻脈が起きたりして、動悸を覚えることもあります。精神的に緊張したり、興奮したときに、動悸を覚えることもよくあり、「胸がドキドキする」と思うと、さらに動悸が強く感じられがちです。

心臓には異常のない「心臓神経症」

動悸を訴える人のなかには、いわゆる「心臓神経症」もみられます。「心臓」とついていますが、心臓に異常があるわけではありません。動悸や胸苦しさといった症状があるのですが、原因は心臓ではなく、精神的な要因によります。

 

したがって、動悸そのものに対する治療は基本的に必要ではないのですが、症状が気になって困るというときは薬物療法も行われます。一般に、β遮断薬という薬で拍動を少しゆっくりにします。

 

ただ、心臓神経症の場合は、検査や医師の説明で心臓に異常がないことがはっきりして、患者さん自身が「心配しなくても大丈夫だ」と納得できれば、それが最も根本的な治療になります。

 

 

健康診断の心電図検査で検査が必要といわれた場合には

健康診断を受けたところ、心電図検査で再検査や精密検査が必要といわれた場合は、たとえ自覚症状がなくても必ず検査を受けることが大切です。不整脈のなかには命にかかわるものもあります。

 

不整脈の場合、症状の強さと危険度は必ずしも一致しません。また、検査を受けて心配のないものと確かめられれば安心できます。

 

どこを受診すればよいか迷ったら、かかりつけの内科医がいる場合はまずそこで相談しましょう。必要な検査などに応じて、適切な医療機関を紹介してくれるはずです。

 

かかりつけの医師がいない場合は、できるだけ不整脈の専門医がいる医療機関を選びます。目安としては「循環器内科」あるいは「循環器科」を標榜しているところです。

 

最近では、インターネットなどで情報を調べることができます。循環器病の専門医と所属医療機関は、「日本循環器学会」のホームページでも検索できます。不整脈の専門医かどうかは、「日本不整脈学会」や各医療機関のホームページなどでも調べられます。

 

 

受診の際は、健康診断の結果などを持参すると診断に役立ちます。

 

動悸や息切れなど、すでに何らかの気になる症状があって受診するときも基本的には最初にかかりつけの医師に相談してみましょう。不整脈であれば、循環器内科の医師がいる医療機関を紹介してもらいましょう。

 

受診するときは、問診の際になるべく詳しく説明ができるように準備しておくとよいでしょう。

 

どんな症状が、いつから、どんなときに起こるのかといったことや、高血圧や糖尿病などの持病があるかなどです。また、服用している薬がある場合は、「お薬手帳」を持参するなどして正確に伝えてください。

 

スポンサーリンク

関連ページ

不整脈を知る前に心臓の働きを知りましょう
不整脈とはどんな症状の病気なのでしょうか
不整脈の原因と怖いのはどんなところなの?
不整脈には心電図検査が診断を行う上でかかせません
不整脈の心電図検査からはこんなことがわかります
不整脈には心電図のほかにも様々な検査が行われます
期外収縮とは心臓の拍動のタイミングがずれる状態です
頻脈性不整脈とは脈が速くなっている状態です
徐脈性不整脈とは拍動のリズムが遅くなっている状態です
不整脈で薬物治療を行うときとはどのような場合でしょうか
抗不整脈薬は不整脈発作を予防して症状を改善する薬です
不整脈治療で使用する抗凝固薬は脳梗塞を予防します
不整脈の薬物治療以外にはどんな治療があるのですか
不整脈の治療のカテーテルアブレーションとはどんな治療ですか
ペースメーカーは序脈性不整脈の治療の中心です
不整脈治療で用いる植込み型除細動器とはどんな器具ですか
不整脈のタイプ別の治療方法
不整脈の症状である心室細動の治療はどのようにしてするのでしょうか
心室不整脈の治療はどのようなものがあるのでしょう
不整脈のある人の生活
不整脈治療で機器を植え込んだ人の日常生活の注意点
心肺蘇生法とAEDの使い方