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めまいや難聴が楽になる方法とは

平衡訓練でめまいを抑えましょう

めまいを誘発して慣れるようにします

からだをグルグル回してから急に止まると、だれでもめまいを起こします。ところがバレリーナやフィギュアスケートの選手は、めまいを起こしません。回り方の技術もありますが、訓練を重ねることで、めまいを感じにくくなっているのです。

 

平衡訓練も同じで、あえてめまいを起こし、それに慣れることによってめまいに耐えられるようにします。この訓練は、内耳性のめまいのうち、とくに艮性発作性頭位めまい症、メニエール病、前庭神経炎などに有効です。めまいの急性期が過ぎ、ある程度のまいが落ち着いた段階ではじめるのが原則です。

 

 

ツボ、はり治療で体調を整えます

耳の周囲の循環改善、自律神経の調整などを目的に行う

はり(鍼)治療とは、はりをからだのツボ(経穴)に痛くないように刺してツボをやさしく刺激することにより、バランスのくずれた部分を治していく治療です。1回の治療時間は40〜60分程度、痛みはほとんどありません。

 

耳鳴り

患者さんは耳の周囲の循環障害を原因とする病気をかかえていることが多く、耳鳴りにより竚や肩の筋緊張が起き、さらに耳鳴りを悪化させます。また自律神経の失調から精神的に不安定になり耳鳴りが悪化し、さらに自律神経のバランスをくずすという悪循環を招きます。循環改善、筋緊張の緩和、自律神経の調整をおもな目的に行います。

 

めまい

メニエール病や心因性のめまいなどに対し、自律神経の調整により心身のストレスを軽減し症状の改善をはかります。首や肩の筋緊張がめまいを悪化させている場合には、それぞれの筋緊張の緩和も行います。

 

難聴

耳周囲の循環改善を中心に治療を行います。

 

 

混合ガス療法で内耳の血流を増やします

内耳の血流をふやし、難聴、耳鳴り、めまいを改善させます

感音難聴の治療はさまざまな方法が試みられていますが、現実には非常にむずかしいといわざるをえません。

 

それでも最近は効果が認められる方法がいくつか行われるようになりました。そのひとつに混合ガス療法があります。根本治療ではありませんが、難聴のほか耳鳴り、耳づ
まり感、めまいなどの症状の緩和によい結果を得ています。

 

混合ガス療法では、純酸素に五パーセントの炭酸ガスを混ぜた混合ガスを吸入します。これにより脳の血管が拡張して脳にたくさんの血液が流れ、結果として内耳への血流が増加し改善するというものです。副作用はなく、むしろ混合ガスの作用により吸入中は眠くなり、ストレス解消にも役立ちます。

 

混合ガス療法を実施している医療機関はあまり多くありません。治療を希望する場合は、実施しているかどうかを事前に確かめてください(当院では実施)。

 

1回30分、10日が1単位

患者さんはベッドに横になって混合ガスを吸入します。吸入時間は1回30分で1日1回を原則とし、外来通院で行います。だいたい連日10日を1単位とします。混合ガス療法の効果は、連日10日の吸入後、2〜4週で認められることが多くなっています。

 

症状の改善の程度によっては、反復して行うこともあります。内耳性難聴では、ステロイド薬や神経賦活薬などの点滴を同時に行うこともあります。耳鳴りがある場合は、マスカー療法をあわせて行うこともあります。

 

 

星状神経節ブロックで自律神経系を整えます

神経のツボを局所麻酔で一時的にマヒさせます

星状神経節は首のところにある交感神経節です。頚椎の一番下にある第七頚椎の両脇あたりにあり、脳を含む頭部、顔面、首、肩、腕、胸、心臓、肺などの神経が集まっていて、神経のツボともいわれています。

 

星状神経節ブロックといって、この場所に少量の局所麻酔薬を注入すると、神経のツボが一時的にマヒして緊張がゆるみます。それによって自律神経のアンバランスが正常に戻り、めまい、耳鳴り、難聴などさまざまな症状がやわらげられることがあります。

 

ブロック注射自体の所要時間は1分以内です

星状神経節は頚椎の左右にありますが、ブロック注射は、耳鳴り、顔面神経マヒなどの症状がある片側に行います。患者さんはベッドの上にあお向けに寝て、ブロックしや
すいように下あごを天井に向けます。ブロック注射自体は1分以内で終ります。

 

痛みは皮膚を剌すときに、チクッと感じる程度です。薬液の注入が終わって注射針を抜いたら、滅菌ガーゼを当て上から5分間ほど圧迫止血をします。30分間ほど安静にして終了です。

 

ブロック後、一時的に声がかれるなどの合併症が出ることがありますが、これは約二時間ほどで回復します。この間、飲食を控えるようにします。

 

実施回数は平均30回が目安です

星状神経節ブロックはペインクリニックや麻酔科で実施しています(当院でも実施)。効果のあらわれ方は症状によって異なります。一回目から効果のあらわれる人もいますし、5〜10回でよくなる人もいます。

 

ほんとうにしっかりした効果を得るには、平均30回が目安です。通院は連日でなくてもよく、1〜2日おきくらいが目安です。

 

なお、星状神経節ブロックは出血傾向のある人にはできません。ワーファリンのような抗血栓薬を常用している人も避けたほうがいいでしょう。

 

 

マスカー療法で耳鳴りをやわらげる方法もあります

耳鳴りに近い雑音で気になる耳鳴りをおおい隠します

耳鳴りが気になる場合、マスカー療法といって、患者さんが聞こえる耳鳴りよりも大きな音で患者さんの耳鳴りをおおい隠す(マスキング)方法があります。

 

耳鳴りの検査により患者さんの耳鳴りの周波数を調べ、その周波数に最も近い帯域の雑音で耳鳴りを遮蔽できる最小の音圧に調節したものを、マスカー用の機器にセットして1〜2時間ほど聞きます。すると、しばらくの間は耳鳴りが消えるか、気にならないほど小さくなる場合があります。

 

マスカー療法は耳鳴りの患者さんの約3分の2に何らかの効果があるといわれ、一般的には、高齢の人の耳鳴りに有効とされています。

 

器械は箱型補聴器の形をしていて、イヤホンを装着して雑音を聞きます。雑音は想像するほどやかましくなく、耳鳴りより少し大きく感じる程度です。

 

効果の程度は人によって異なります。耳鳴りが数時間聞こえなくなる人もいれば、数分しかもたない人もいます。その程度により、必要に応じて利用するとよいでしょう。

 

たとえば、仕事に集中したいとき、あるいは耳鳴りのために眠れないときなどに、前もってこの療法を行うという方法があります。わずらわしいときには、途中でスイッチを切ることもできます。

 

耳鳴りに脳を慣らす方法もあります

日本ではあまり普及してぃませんが、TRTといって、耳鳴りの音に脳が順応できるように訓練する方法もあります。毎日、一定時間、耳鳴りと同じ周波数の雑音を聞いて慣れていくものです。

 

なお、マスカー療法もTRTも、健康保険は適用されません。マスカー用の機器の購入費用はおよそ3万5千円ほどです。

 

 

補聴器は専門医に相談して選びましょう

聞こえにくくなった機能を補聴器で取り戻します

難聴の程度が高くなると、会話に参加しにくくなったり、必要な情報をとり入れにくくなるなど、さまざまな不自由が生じてきます。話の内容を十分聞き取れずになま返事をして人間関係がギクシャクしたり、孤立感を感じてしまうこともあります。

 

難聴で聞き取りにくくなった機能を取り戻す手段として、補聴器はできれば早いうちから活用するのかよいでしょう。会議や講義に出席する機会が多い人は、聴力レベルがそれほど低下していない段階から使うと、聞こえにくいストレスから解放されます。

 

専門医に相談し、状態に合ったものを選びます

補聴器を選ぶときは、次のことを検討することが大切です。

  • 使用中にビーピー音(ハウリング)が起こらないこと。
  • 操作しやすいこと

また、使う人の難聴の性質や聴力に合わせて調節することが欠かせません。耳鼻咽喉科で補聴器適合検査を受け、信頼できる専門店を紹介してもらうとよいでしょう。

 

カスタム補聴器

百円硬貨よりも小さく耳に挿入するタイプ。内部に部品を組み込み、耳の形に合わせてケースを作る。目立ちにくいが、ハウリングが起こりやすい。小さいため操作しにくく、価格も高め。

 

耳かけ式補聴器

カスタム補聴器に比べてハウリングが起こりにくく、価格も安い。指先が不自由でも操作しやすい。カスタム補聴器に比べると、装着したときに目立つ。

 

箱型補聴器

操作が筒単で価格も比較的安い。イヤホンの性能もよいが、かさばるので不便なこともある。行動療法で行動様式や考え方を切り換える。

 

 

行動療法で行動や考え方を切り替える方法

がんばりすぎる自分に気づき、行動を改めましょう

精神的なストレスや緊張が高じると、めまいや耳鳴りなどの不定愁訴が起こりやすくなることがあります。反対に気持ちにゆとりがあるときには、こうした症状が気にならなくなることがあります。

 

ストレスは自分で自覚してコントロールできる場合もありますが、自分で自覚しないのに、からだのほうが反応してしまう、という例も少なくありません。とくに、几帳面でがんばるタイプの人は、わが身を顧みずに走り続け、体調をくずしてしまうことがあります。

 

ふだんの行動パターンをA型とB型に分類してストレス度をみる方法がありますが、その方法によるとA型タイプは時間に追われ、がんばるタイプとされています。このタイプは少しぐらい体調が悪くても、仕事や家事をひとりで抱え込んでしまいます。

 

心筋梗塞などを起こしやすいのもこのA型タイプです。めまいや耳鳴りが続いても、その誘因が自分の行動様式にあると思いつかずに無理を続けてしまいます。

 

自分のふだんの行動パターンを見直して、このA型タイプに近いと思う人は、まず、行動パターンを修正することからはじめましょう。たとえば、1週間に1回は休養をとる、あるいは自分のための時間を作るというのもよいでしょう。

 

このように行動を修正することで重圧を避けるようにすると、気持ちのほうにも自然とゆとりが生まれ、体調がよくなり、めまいや耳鳴りを感じにくくなることがあります。

 

ものごとを客観的にみる習慣を身につけましょう

自分のものの見方、考え方に、先入観がなかったかどうかを客観的に分析し、第三者だったらどう考えるか、冷静に判断してみることも大切です。

 

たとえば、気持ちが落ち込んだときやイライラするときなどは、なぜそう思うのか、自分のありのままの気持ちをノートなどに書き出します。そして、第三者だったら、どう思うかを想像します。

 

すると、自分の考え方がすべてではなく、ほかの考え方もあることに気づくはずです。冷静な見方ができると考え方の幅がひろがり、少しのことで動じないですむようになります。これを認知行動療法といい、ものごとを客観的にみることで気持ちにゆとりができ、めまいや耳鳴りなどの不定愁訴があらわれにくくなります。

 

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