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高齢者のめまいの原因の探し方

高血圧の人では急な血圧の変動に気をつける

高齢になると、めまいや難聴、耳鳴りがあっても年齢のせいだから仕方がないと老えられがちです。全身的な機能の低下で、こうした症状があらわれやすいことはたしかですが、なかには予防したり治せるものも多くあります。ここでは高齢者に多いめまいや難聴、耳鳴りについて取り上げておきます。

 

高齢者のめまい、耳鳴りというと、高血圧との関連を思い浮かべる人が多いことでしょう。しかし、血圧が高いことでめまいが起こるという例はむしろ少ないといえます。

 

高血圧の患者さんは少しの環境の変化で血圧が変動しやすく、そのことによってめまいや耳鳴りが起こることのほうが多いでしょう。

 

降圧薬などのなかにはふらつきを起こしやすいものもあり、ひんぱんにめまいを起こす場合は、薬の副作用かどうかチェックすることも必要です。起立性低血圧といって、立ち上がると、フラッとしたり立ちくらみがする場合は、血圧のチェックとともに、ゆっくり立ち上がるといったことも大切です。

 

 

高脂血症、糖尿病の治療で動脈硬化を防ぎます

高齢になると、動脈硬化などが進んでいる人も少なくありません。とくに首の後ろを流れる形似脳底動脈の血流が低下していると、めまいを起こしやすくなります(「脳の障害によるめまいの症状は生活の工夫で予防しましょう」参照)。

 

一過性脳虚血発作といって、 一時的にフラッとしたり、手足のしびれ、舌のもつれなどがあっても、年のせいと片づけてしまうと、あとで大きな脳梗塞の発作に見舞われることがあります。高脂血症、糖尿病、高尿酸血症などの病気がある場合は、定期的に動脈硬化の進行をチェックし、血流の低下を防ぐことが大切です。

 

 

首の老化でめまいが起こることもあります

首を回すとめまいがする場合、高齢者では、椎骨・脳底動脈循環不全や、加齢によって影形が変形する変形性頚椎症である可能性もあります。変形性頚椎症は首のレントゲンで確認できます。

 

こうした検査も受けて原因のわかるものは、それを明らかにしておくことが不安感を取り除くことにつながります。

 

 

耳帯状疱疹、滲出性中耳炎にも気をつけましょう

耳の病気では、耳帯状疱疹(ハント症候群)、滲出性中耳炎が高齢者に比較的多いものです。耳帯状疱疹は皮膚の症状とともに、めまい、耳鳴り、難聴、さらに顔面神経マヒを伴うことがあります。

 

早く診断をつけて抗ウイルス薬、ステロイド薬、ビタミン剤などで徹底的に治療することが、後遺症を防ぐきめてになります。

 

ただ、実際には耳鳴りや難聴が残ることもあります。その場合は、耳鼻咽喉科の医師に相談しながら適切な治療を受けるとともに、できるだけ気にしないで過ごすように気持ちを切り換えることも必要です。

 

滲出性中耳炎は慢性化しないようにきちんと治療を受けることが大切です。滲出性中耳炎は痛みが感じられないため、聞こえが悪くなっても年のせいにして発見が遅れることがあります。

 

 

老人性難聴では早めに補聴器の利用も考えましょう

耳鳴りはつらい、という自覚がありますが、軽度の難聴は不自由を感じにくいため放置しがちです。難聴は人との交流の妨げになり、情報源を限定してしまうことにもなります。ほんとうは難聴こそ、早く気づいて対策をこうじることが必要です。

 

老人性難聴は加齢の要素が大きく、病気ととらえるべきかむずかしいところですが、まったく不自由で困るという状況になるまでがまんせずに、早めに補聴器に慣れておくほうがよいかもしれません。あまり高齢になってからでは、器械を操作しようとする意欲や手先の器用さも低下し、せっかくの器械を使いこなせなくなる場合があります。

 

 

100%元通りにならなくても、よしとしましょう

いずれにしても高齢者のめまい、難聴、耳鳴りは、毎日の生活をいきいきと過ごすための妨げになります。つらくなるまで放っておかず、早めに専門的な検査・診察を受けることが大切です。

 

ただし、治療に際しては100%元通りになるとはかぎりません。年齢にしたがっていろいろな機能が低下していることも考慮し、ほどはどのところで折り合いをつけることも必要でしょう。

 

とくに主観的な面が影響する耳鳴りは、きちんとした検査を受けたあとは気にしすぎないことが大切になるかもしれません。

 

高齢になると、平衡感覚をつかさどる機能も低下します。めまいやふらつきは転倒、そして骨折につながる可能性があります。こまめにからだを動かすとともに、積極的に平衡訓練を行うとよいでしょう。

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