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全身の病気が原因でめまいを起こすこともあります

糖尿病や甲状腺機能低下症などでめまいが起こることがあります

めまいや耳鳴りは全身の病気が原因で起こることがあります。

 

めまいの原因となる病気

糖尿病

末梢の血管障害や神経障害などが合併してくると、平衡感覚を維持するネットワークや聴覚のネットワークに障害をもたらし、めまいや耳鳴り、難聴を引き起こすことがあ
ります。また、空腹などで血糖が下がりすぎると、ふらつきや立ちくらみが起こります。

 

不整脈

不整脈の発作が起こるときには心拍出量が低下し脳の血流量が減るために、めまいを起こすことがあります。

 

高血圧、低血圧、腎臓病など

めまいは血圧との関係も深いと考えられます。血圧の変動に伴って起こるめまいは、高血圧や低血圧がもたらす自律神経失調症状のひとつと考えるのが妥当です。

 

高血圧の場合に注意しなければならないのは、急激な血圧の変動です。いきんだり、急に冷たい空気に触れたりすると、フラッとすることがあります。また降圧薬が効き過ぎても、めまいを起こすことがあります。

 

腎機能が低下しても全身に影響がおよび、めまいなどの症状が出ることがあります。

 

高脂血症、動脈硬化など

これらの病気は、めまいを起こす脳卒中や椎骨・脳底動脈循環不全症の誘因として気をつけなければなりません。

 

甲状腺機能低下症

甲状腺ホルモンを分泌する甲状腺の機能が低下すると、顔のむくみ、倦怠感、皮膚の乾燥、冷え性、声がれなどの症状が起こります。それらとともにめまいや耳鳴りなどが起こることもあります。甲状腺機能低下症は、比較的女性に多い慢性甲状腺炎(橋本病)や甲状腺の腫瘍などで起こります。

 

 

貧血では、めまいや立ちくらみが起こることがあります

貧血があると、からだがだるくなり、めまいを起こすことがあります。女性の場合は鉄欠乏性貧血などが原因のことが多いのです。子宮筋腫などで貧血になっていることも
あります。また、男女とも消化管からの出血などの可能性も考えられます。

 

 

変形性頸椎症やむちうち症による頸性めまい

首を回したり反らせたりすると起こるめまいのなかには、頚性めまいといい、首の骨や筋、靱帯の異常によって起こるものがあります。めまいのほか、肩こり、頭痛、うなじの痛み、吐きけ、目がチカチカするといった症状を伴うこともあります。

 

頚性めまいは、変形性頚椎症といって、年齢に伴って頚椎にトゲのような突起ができたり、頚椎がずれたりしたときにも起こります。むちうち症によることもあり、整形外科で診察を受けることが必要です。椎骨・脳底動脈不全症でも血液循環が低下して、首の動きに伴ってめまいを起こすことがあります。

 

 

老眼や近視なども原因にもなります

からだのバランスを保つには、目からの情報も大きくかかわっています。
目の屈折異常で眼鏡やコンタクトレンズを使っている場合は、矯正視力が適切でないと、目が疲れたり、めまいを起こすことがあります。眼鏡の場合は瞳孔との距離などが合っていないと、焦点がうまく結べず、めまいや頭痛を起こすことがあります。

 

頭部のけがの後遺症のことも

頭を強く打ったときには、あとになって、めまい、頭痛、もの忘れなどが起こることがあります。ときには強い回転性のめまいに、おう吐を伴うこともあります。

 

 

めまいは自律神経の失調や心の病気でも起こります

自律神経失調症では、フワフワした感じのめまいや立ちくらみ、目の前が真っ暗になって立っていられないといった症状が起こることがあります。耳鳴りがしたり頭全体が鳴っているように感じたり、頭痛や肩こり、不眠を訴えることもあります。

 

こうした自律神経系の失調によるめまいは、女性の場合、月経の前や更年期にも起こりやすく、子どもでは起立性調節障害として起こることがあります。

 

緊張やストレスが誘因になることもあります

からだのバランスを保つための中枢である脳幹部の前庭神経核(19ページ)は自律神経系や内分泌系、ストレスの中枢とも近接しているため、たがいに影響し合っています。
緊張状態が続くと、自律神経のバランスがくずれ、めまいや耳鳴りを起こすことがあります。また精神的なストレスが続くと、心囚反応が起こり、めまいや難聴・耳鳴りを起こすこともあります。

 

このときのめまいは、自律神経失調症と似ていて、フワフワした感じや立ちくらみのことが多く、耳鳴りがしたり頭全体が鳴ったり、頭痛や不眠などを伴うこともあります。

 

更年期のめまいや耳鳴りは、ホルモンの乱れにより自律神経系がアンバランスになり、心理的なストレスなども重なって起こることが多いようです。

 

うつ病などでは不安感もつのりやすくなります

  • うつ病 … こころのかぜともいわれるうつ病では、ゆううつ感や不安などとともに不眠、軽いめまい、耳鳴りを訴えることがあります。
  •  

  • パニック障害 … 不安感がつのったときには、めまいがパニック発作のひとつの症状として起こることがあります。これは比較的若い女性に多く、動悸、発汗、しびれ感などを伴うこともあり、強い恐怖感に襲われます。

 

心理的な原因で耳鳴りが起こっている場合は、耳鳴りが気になり、それがストレスとなってヽイライラしたり不安感が増すことがあります。その結果、さらに耳鳴りを気にするといった悪循環に陥ることもあります。

 

 

耳鳴り・難聴を起こす外耳・中耳の病気

耳管開放症はやせすぎが原因のことあります

耳鳴りや難聴は感音系のほか、伝音系のどこかに異常があるときにも起こります。

 

外耳の病気

外耳道に耳鴪がつまったり(耳垢栓塞)、異物がつまる、あるいは炎症などによって耳の穴の皮膚が腫れて外耳道がふさがれると、鼓膜に達する佐波のエネルギーが減って聞こえが悪くなります。

 

耳管狭窄症、耳管開放症

鼻の奥と中耳の間にある耳管は中耳の空気圧を調整しています。 鼻やのどに炎症があると耳管が閉じたまま、耳甄和やかになることがあります。

 

鼓室の空気圧が低くなり音の微妙な振動が伝わりにくくなって、低音域の伝音難聴が起こります。難聴のほか耳がつまった感じがして、自分の声が響き耳鳴りがします。

 

耳管開放症では耳管が開きっぱなしになり、鼓膜が過剰に振動して耳鳴りが起こります。鼓膜がポコポコと動く音が聞こえることもあります。もともと耳管が広がっていたり鼓膜が薄い人に多いのですが、ダイエットなどで耳管の回りの脂肪が少なくなって起こる例もあります。

 

中耳炎が慢性化すると、難聴も悪化する

急性中耳炎、滲出性中耳炎、慢性中耳炎

鼻やのどの細菌が耳管から中耳に侵入して急性中耳炎を起こすと膿がたまり、激しい痛みとともに聞こえが悪くなります。

 

中耳腔に水がたまる滲出性中耳炎は耳管狭窄症を放置すると起こりやすく、痛みがなくて軽度〜中等度の難聴を起こします。中耳炎が慢性化すると鼓膜に穴があいた状態になり、感染を起こしやすくなります。

 

耳だれをくり返して難聴が悪化し、炎症が内耳にまで波及することがあります。

 

耳硬化症

中耳の中のあぶみ骨が固着して振動しにくくなる病気です。低音性の難聴と耳鳴りを起こしますがヽ病変が内耳におよぶと感音難聴が起こります。静かなところより騒がしいところのほうが聞こえがよくなるという特徴があります。

 

慢性中耳炎、耳硬化症は、手術によって難聴を治療します。

 

 

薬でめまいや難聴・耳鳴りが起こることもあります

抗生物質、降圧薬、抗うつ薬などに気をつけましょう

薬を日常的に服用している場合には、その副作用で難聴や耳鳴り・めまい、ふらつきを起こすことがあります。

 

有名なのは結核の治療薬ストレプトマイシンによる難聴です。ただし、この薬はその後、配合が工夫され、現在使われている硫酸ストレプトマイシンは難聴よりむしろ、軽
いふらつきに注意することが必要です。

 

もっとも、血縁に難聴の人がいる場合には、ストレプトマイシンによる難聴が起こりやすい場合があります。検査で確かめてから使うことが必要です。ストレプトマイシンはアミノ配糖体という製剤のひとつですが、カナマイシン、ゲンタマイシンなども同じ仲間ですから、同じ注意が必要です。

 

このほか、降圧薬や利尿薬、抗うつ薬、抗ヒスタミン薬なども耳鳴りやふらつきを起こすことがあります。

 

指示を守って服用をしましょう

こうした薬は、医師の指示どおりの量をきめられた時間帯に服用していれば、ほとんどの場合、副作用を起こすことはありません。また、副作用はだれにでも起こるわけではありません。

 

ただし、複数の科にかかっていると、薬が重複したり相互作用によって副作用が起こることがあります。薬を処方してもらうときは、必ず服用中の薬の内容を伝えることが大切です。また、心配なときは自己判断で中止せず、必ず医師に相談してください。

 

 

耳鳴りがあるときは、難聴のチェックをしましょう

老人性難聴、騒音性難聴は高音から聞こえにくくなります

耳鳴りを訴える患者さんの多くは何らかの難聴を伴っています。難聴は早くみつけて治療することが悪化をくい止める最善の方法です。難聴を起こす病気は左表に示しましたが、ここではこれまであまり触れていない難聴について解説します。

 

老人性難聴

五十歳くらいからはじまることが多く、両側の耳に起こり、キーンといった高音の耳鳴りがすることが多いようです。高い音が聞こえにくくなるとともに、音は聞こえても子音が聞き取りにくく、会話がうまく進められなくなることがあります。

 

騒音性難聴

長い間、騒音の中で働いた人などでは、内耳に過剰な刺激が伝わって感覚細胞がおかされ、難聴を起こすことがあります。耳鳴りは高音のことが多く、両側の耳に起こります。コンサートやヘッドホンで大きな音を聞くことでも起こります。

 

低音障害型感音難聴

片方の耳に起こることが多く、低音が聞こえなくなり、ゴー、ザーといった耳鳴りがします。多くの場合、難聴の程度は軽度です。

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