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めまいの原因となる耳や脳の病気とは

めまいの原因となる病気を見極めることが治療につながります

めまいや難聴、耳鳴りが起こるしくみをみると、これらの症状は多種多様な原因によって起こることがわかります。気になるめまいや難聴、耳鳴りが起こったときには、まず原因となる病気を見極め、その治療をすることが症状の改善につながります。

 

めまいや難聴、耳鳴りを起こす原因としてどんな病気が考えられるか、おおまかなところを紹介します。

 

めまい・難聴・耳鳴りを起こす内耳の病気

内耳はバランスをつかさどる器官と聴覚をつかさどる器官が同居しているため、ここで何らかの病気にかかると、めまいと耳鳴り、あるいは難聴がいっしょに起こってくる例が多くなります。めまいが強い場合は吐き気や嘔吐を伴うこともあります。

 

しかし、内耳障害によるめまいの発作は数分から数時間で軽くなる例がほとんどで、命にかかわるようなことはありません。むしろ注意が必要なのは難聴の程度です。軽い
難聴でも放置すると、だんだん悪化することがあります。

 

メニエール病、遅発性内リンパ水腫

メニエール病は、めまいと耳鳴りがいっしょに起こり、耳が聞こえにくくなる内耳の病気の代表的なものです。

 

内リンパ液がたまりすぎるため(内リンパ水腫)、内リンパ液で満たされている蝸牛管や三半規管の中の感覚細胞がダメージを受け、耳鳴りや難聴、そしてめまいを引き起こすことになります。発作は内リンパ液がたまりすぎるたびに起こります。

 

同じ内リンパ水腫でも遅発性内リンパ水腫の場合は、すでに片側に高度の難聴がある人に、突然反対側の難聴やめまいが起こり、くり返します。

 

突発性難聴、外リンパ瘻

ある日突然耳が聞こえなくなり、めまいを伴うことが多いのは、突発性難聴の特徴的な症状です。ただし、外リンパ瘻でも急激に耳が聞こえにくくなり、強いめまいが起こることがあります。

 

外リンパ瘻がスキューバダイビングをしたり飛行機に乗ったり、重いものを急に持ち上げたりするなど、何らかのきっかけがあって起こるのに対し、突発性難聴は何の誘因もなく発症します。

 

突発性難聴の発作はメニエール病のはじめての発作と区別しにくい場合もあります。めまいを伴う割合は5〜6割ですが、発作をくり返すことはまずありません。

 

ただ激しいめまいが起こると、耳の変調に気が回らず、治療が遅れてしまうことがあるので注意が必要です。外リンパ瘻は治療が遅れると難聴が進行し、めまいの症状も強くなります。

 

めまい、耳鳴り、難聴を起こすその他の内耳障害

中耳炎の炎症が内耳に波及したり(136ページ)、水痘(水ぼうそう)や風疹、麻疹(はしか)、流行性耳下腺炎(おたふくかぜ)などのウイルス感染による内耳炎などでも、めまい、耳鳴り、難聴を起こすことがあります。

 

さらに、さまざまな内耳性のめまいのなかには、梅毒によるもの、薬の副作用によるもの、側頭骨の骨折によるものなどがあり、また原因がはっきりせず、診断名がつけられないものもあります。

 

 

めまいのみを起こす内耳・前庭神経系の病気

内耳の前庭と前庭神経は平衡感覚をつかさどる器官です。この部分に何らかの異常があると、めまいだけが症状となってあらわれます。

 

良性発作性頭位めまい症

耳石器の障害で起こり、ある一定の頭位になるたびに、めまいが起こります。しかし、めまいが長く続くことはなく、だんだん消えていきます。ときに、めまいをくり返すこともあります。

 

前庭神経炎

突然、回転性の激しいめまいが起こり、1週間、2週間と比較的長い間めまいが続きます。吐くこともありますが、耳の症状やしびれやマヒなどが起こることはありません。

 

 

第八脳神経の病気

ハント症候群(ラムゼイ・ハント症候群)

耳の帯状疱疹のために、第八脳神経系の聴神経や前庭神経の神経細胞かおかされ、耳鳴り、めまいが起こります。難聴や顔面神経マヒなどの後遺症が残ることがあります。

 

聴神経腫瘍

第八脳神経にできる良性の腫瘍ですが、大きくなるにつれて腫瘍ができた側の耳が聞こえにくくなり、からだがふらつくようになるのが一般的な症状です。腫瘍が小脳や脳幹を圧迫するようになると、めまいや耳鳴り、難聴も悪化します。

 

突発性難聴と同様に、突然聞こえが悪くなって発症する場合もあります。

 

 

脳・中枢神経系の病気

脳の中でからだのバランスを保持するうえで重要な役割を果たすのは、脳幹や小脳です。この部分に異常があると、めまいや平衡失調を起こすことがあります。また、脳幹や小脳に酸素と栄養を送り込んでいる椎骨動脈、脳底動脈の循環が低下しても、めまいが起こりやすくなります。

 

脳・中枢神経系の病気によって起こるめまいの症状は、回転性であったり非回転性であったり、平衡失調が起こることもあります。

 

難聴や耳鳴りなど聴覚に異常が出る割合は少ないのですが、めまいの発作とともに、ものが二重に見えたり、舌のもつれなどが起こることがあります。手足のしびれや意識障害などを伴うこともあります。

 

脳梗塞、一過性脳虚血発作

脳の血管がつまる脳梗塞では、通常はからだがフワッとしたり、船に揺られているような非回転性のめまいを感じることが多いようです。それとともに舌のもつれ、手足のしびれなどが起こることがあります。

 

脳幹の延髄の外側の梗塞はワレンベルグ症候群といい、回転性のめまいにおう吐を伴い、バランスがとれなくなったり、手足が思うように動かせなくなります(小脳失調)。
しびれやまぶたの垂れ下がり、声がれなどが起こり、ものが飲み込みにくくなります。

 

小脳の梗塞では、回転性あるいは非回転性のめまいが起こり、からだのバランスがくずれて転びやすくなることがあります。

 

一過性脳虚血発作では、一時的に血管が詰まるため、めまいがしたり、意識がなくなる、しびれ、舌のもつれなどが起こりますが、短時間で症状がなくなります。しかし、
発作をくり返寸つちにほんとうの脳梗塞を起こすことがあります。

 

脳出血

激しい頭痛が起こり、めまいとともに嘔吐や意識障害などが起こります。小脳出血では立っていられなくなり、おう吐をくり返します。めまいは回転性の場合が多いようですが、非回転性のめまいが起こることもあります。

 

前庭神経核がある脳幹部の橋出血では、急激に昏睡状態に陥り手足のマヒが起こります。出血が少ない場合は、強いめまいとおう吐、しびれや複視などの症状が起こります。

 

椎骨・脳底動脈循環不全

椎骨動脈や脳底動脈の血液循環が悪くなると、何らかの原因で血圧が低下したときに、めまいが起こることがあります。

 

めまいは、立ち上がったり上を向いたときに起こりやすく、グルグル回ったり、フワッとした浮動感を感じることもあります。めまいといっしょに、複視、目のかすみ、口や手足のしびれ、舌のもつれ、頭痛などを伴うこともあり、手足が動かしにくくなったり、バランスを維持しにくくなることもあります。

 

脳腫瘍

小脳や脳幹部に腫瘍ができると、めまいの発作が起こります。この場合、頭痛や吐きけ、おう吐、複視などを伴うことも多いものです。脳腫瘍が聴神経を圧迫する位置にできた場合には、耳鳴りや難聴も起こってきます。

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