スポンサーリンク

成人喘息の発作時の対処方法とその後の長期管理について

成人喘息の発作の程度の見分け方

成人喘息発作の程皮についてはさまざまな分類があります。成人喘息の程度は高度、中等度、軽度が従来の大発作、中発作、小発作にあたります。

 

これらに加えて喘鳴だけがあるもの、走ると苦しいといった段階も加えてあります。こうした段階を発作の前兆ととらえて適切に対処すると、発作をひどくしなくてすむことでしょう。

 

といっても、いつも発作を恐れて神経質になり、仕事も家事も控えるというのではありません。ふつうの生活をしながら少しの変化に気づき、早めに対応すればよいのです。そうすることが、毎日を元気に過ごすことにもつながります。

 

ふだんから喘息日記をつけ、ピークフロー値もできるだけ定期的に測定すると、分の喘息を客観的に判断できるようになります。

 

 

成人喘息の階別の対処のしかた

大人の喘息では、起こった時点での発作の程度がだいたい中等度以下であれば、まず自分で対応してようすを見ても大丈夫でしょう。

 

ひとつのめやすとして、医師から指示を受けた薬を使い、ピークフロー値が基準値の70%以上に改善た状態が3〜4時間以上続く場合は、そのまま様子をみます。効果が現れず、症状が悪化していきそうな場合は、早めに救急外来を受診しましょう。

 

ゼーゼーしはじめたら、気管支拡張薬を吸入しましょう

喘息の患者さんは、自分で発作の前触れを感じることが少なくありません。急いで歩いたりしたときにいつもより苦しく感じたり、かぜや過労などで体調がよくないときに胸やのどに違和感を感じたような場合は、仕事や家事を早めに切り上げ、体調を整えましょう。

 

せきが出たり、胸が詰まった感じがする、あるいはぜIゼー、ゼロゼロしてきたときには、べータ刺激薬を1〜2回噴霧(パフ)、吸入してようすをみます。これでおさまれば、無理のない程度にふつうの生活を続けられます。

 

前兆があるときには、処方されているベータ刺激薬を持ち歩くとよいでしょう。

 

 

ゼーゼーして少し息片しいが横になれる程度の憐度の発作がはしまったら、携帯しているベータ刺激薬で当面の発作をしずめます。ラージスペーサーがある場合は、なるべくこちらを使って効率的に吸入しましょう。

 

一度に1〜2回パフして、効きめがよくないと感じたら、20分後にまた吸入します。

 

ベータ刺激薬の吸入は軽度から中等度の発作によく効きますが、重度の発作にはほとんど効きません。吸入してもすぐに息苦しくなるときは、回数をふやしてもむだなばかりか、喘息そのものを悪化させてしまいます。

 

20分おきに3回(合計3〜6パフ程度)吸入して効果がないときは、重度の発作の可能性も考え、すぐに救急外来を受診しましょう。

 

頓服用のベータ刺激薬やテオフィリンの内服薬を処方されていて、ベータ刺激薬の吸入だけでよくならない場合は、頓服薬も服用して経過を見ます。発作がしずまり3〜4時間効きめが続けば、そのままようすを見ます。

 

それでもよくならず、吸入が必要な場合は、何回も吸入を繰り返さないで早く救急外来に行きましょう。

 

受診するときには、経過と使った薬の内容をメモして持参します。病院ではテオフィリンの仲間のアミノフィリンを使うことがあります。このため、とくにテオフィリンの使用量はきちんと報告することが大切です。

 

 

頓服薬を使ってよくならないときは救急外来へ行きましょう

息苦しくて横にもなれない中等度の発作が起こっているときも、まず使うのは吸入のベータ刺激薬です。2〜3回パフして、頓服用のベータ刺激薬やテオフィリンの内服薬を服用します。

 

30分経っても症状がよくならない場合は、救急外来を受診します。動くのが苦しいときは、途中で1回吸入してもよいでしょう。だれかに付き添ってもらうか、タクシーを利用すると安心です。

 

 

成人喘息でこんなときは病院へ行きましょう

発作の程度が高度の場合は、病院での治療が必要です。次のような症状が1つでも見られるときは、生命にかかわる危険性もあります。ベータ刺激薬を2〜4回パフして吸入し、すぐに救急外来にかかってください。

  • 唇や手足の爪の色が七り紫色になっている(チアノーゼ)
  • 息苦しくて会話もできない
  • 頭がボーツとして意識がはっきりしない
  • 尿を失禁している

周囲の人もこのような症状に気づいたら、すぐに救急車を手配して症状を伝えます。応急処置をとりながら、人工呼吸管理の体制が整った救急病院に直行してもらいます。

 

下記の項目のうち一つでも当てはまる場合も、薬を使ってようすを見ている時間はありません。すぐに救急外来を受診します。出かける前に外来に連絡して応急手当ての方法も指示してもらいしょう。

 

こんなときは救急外来へ
◎気管支拡張薬を使って3時間くらい経つが、 息苦しさが軽くならない
◎気管支拡張薬を1〜2時間おきに使っている
◎薬を使っても痰を出しても息苦しさが増している
◎今の発作は中等度程度だが、以下の項目に該当する

  • 以前に高度の発作で失神したことがある
  • 過去1年間に救急外来にかかったり、 入院したことがある
  • ステロイドの内服や注射を続けているか、最近続けていた

 

成人喘息の長期管理のしかた

成人喘息では、呼吸困難の程度や発作の回数、日常生活がどのくらい妨げられているか、そしてピークフロー値とその変動幅などを参考にして、4段階の重症度を設定し、どんな薬をどのように使うか、標準的なガイドラインができています。治療の中心は発作を予防することにあります。

 

一般的には患者さんの収症度に合わせて治療を開始し、状態がよくなければ、次のステップに進みます。患者さんの状態によっては、上の段階からはじめて一気に気道の状態を改善してから、薬を減らしていくステップダウン方式をとることもあります。

 

ガイドラインは、あくまでめやすに過ぎません。医師は患者さんのそのときの喘息の状態を見極めて判断することになります。患者さんは、薬の目的をしっかり理解して効果が上がるように使いこなしましょう。

 

目標は、薬は続けても、それ以外の日常生活に何らの制限がなくなることです。仕事も家事もふっうにできて、スポーツも楽しめるよう目的をもって取り組みましょう。

 

 

二度と発作を起こさないのが大きな目標です

薬のほか、ふだんから気道が過敏にならないよう、生活を管理することも欠かせません。処方してもらった薬を指示どおりに使うことはもちろんですが、生活面でもリズムを整え、睡眠不足や過労を避けることが大切です。

 

とくに若い世代は一時的に無理が効きますが、そのあとでかぜを引いたり体調をくずすと、喘息のコントロールもうまくいかなくなります。喘息は発作が起こってから、あわてて病院に駆け込んで治してもらうといった病気ではありません。しっかりコントロールして、二度と発作を起こさないつもりでがんばってください。

 

薬の使い方では、発作止めのベータ刺激薬を使い過ぎないことも人切です。吸入ステロイド薬などは上手な吸入のしかたをマスターすると、それだけで効果の出方が違ってきます。治療の途中で疑問に思うことは遠慮なく、医師か看護師に相談し、二人三脚で喘息をコントロールしていきましょう。

スポンサーリンク

関連ページ

喘息とはどんな病気でしょうか?
喘息の原因である気道の炎症はなぜおこるのでしょうか
喘息の症状が息苦しいだけとはかぎりません
喘息の診断は専門医の診察を受けましょう
喘息の治療に必要な検査はどのようなものがあるのでしょうか?
喘息の測定に使うピークフローメーターとはどのような器具でしょうか
喘息日記をつけると医師が診断する際の貴重な診断材料になります
ぜんそくの治療について
喘息発作を防ぐには吸入ステロイド薬が有効です
喘息治療に使う吸入ステロイド薬には2種類あります
喘息治療で吸入ステロイド薬を使用する時はこれだけは注意して下さい
喘息の治療には抗アレルギー薬を使って気道の炎症を防ぎます
喘息の発作止めの気管支拡張薬は使い過ぎはよくありません
喘息の予防治療に使うテオフィリン薬とはどんな薬でしょうか?
小児喘息の発作時の対処方法とその後の長期管理について
喘息で入院治療が必要なのはどんな場合でしょうか?
喘息とその他の病気
喘息でストレスを引き金にしないために注意したいこと
喘息発作を起こりにくくするには皮膚を鍛えると効果的です
運勤誘発喘息の対処はどのようにしたらよいのでしょうか
喘息予防のダニやハウスダストはこうして遠ざけましょう
喘息の患者さんの入浴や温泉ではこんな点に気を付けましょう
喘息は薬が原因によって起こることもあります
喘息の患者さんは日々の食生活にも注意しましょう
喘息発作と生理や妊娠時の薬の使用の注意点とは