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喘息に使うテオフィリン薬の予防治療とはどんな治療でしょうか?

気管支の筋肉は、交感神経からの刺激を受けて、ゆるんだり、詰まった気管支を拡張させたりします。気管支が拡張するときには、平滑筋の内部でサイクリックAMPという物質の濃度が高くなりますが、そのメカニズムに関連している物質として、キサンチン誘導体という物質の存在がわかっています。

 

テオフィリン薬は気管支拡張薬のうちのキサンチン誘導体製剤のひとつで、錠剤あるいは顆粒を服用します。キサンチン誘導体製剤には、テオフィリン薬のほかにアミノフィリンがあります。こちらは錠剤、粉末のほか注射で発作をしずめるときに使われます。

 

 

テオフィリンの徐放薬により気管支拡張作用を1日中保ちます

テオフィリンはカフェインの仲間ですが、気管支拡張作用とともに抗炎症作用もあることがわかってきました。

 

テオフィリンの抗炎症作用はステロイド薬ほど強くありませんが、吸入ステロイド薬と併用すると、抗炎症作用を強化することができます。このため、吸入ステロイド薬の量を減らしながら、気道の炎症を防いでいく薬として注目されています。

 

とくに発作の予防薬として活用されているのが、テオフィリンの徐放薬です。徐放薬というのは、薬の成分が体内に徐々に吸収されるように剤型を工夫したものです。

 

この方法により薬の作用が長時間にわたって持続することになります。テオフィリン薬の予防的治療とは、この徐放薬を1日1〜2回服用して薬の血中濃度を一定に保つことで、気管支拡張作用を1日中持続させようというものです。

 

時計の短針が一周るごとに薬をのむことから、RTC(round the clock)療法ともいいます。この療法は、喘息患者さんに多い明け方の発作を防ぐのに有効です。また、運動誘発喘息を起こす人にも、血中濃度をコントロールすることで発作を防げることがわかっています。

 

なかでもユニフィルやユニコンは1日1回、夕食30分後に服用するだけで、24時間にわたって血中濃度を安定させます。薬の飲み忘れを防ぎ、日中に会社や学校にいて薬を飲みにくい人にとって便利な薬として活用されています。

 

 

テオフィリン薬の使用で副作用などの注意する点

血中濃度を一定の範囲に保つことが必要
テオフィリン薬は、血中濃度を守って使うと大きな副作用が起こることがなく、喘息の発作を防ぐうえで理想的な薬といえます。

 

ただし、血中濃度が低過ぎると、十分な効果が現れません。

 

反対に血中濃度が高すぎると、さまざまな副作用が出てきます。吐き気や嘔吐、みぞおちの痛みなどの消化器症状のほか、頭痛、不眠、動悸がしたり心拍数が速くなることがあります。さらに、けいれんを起こしたり、心拍停止に至ることさえあります。

 

テオフィリン薬は飲み忘れても二回分いっしよに飲んではいけません

薬をのみ忘れた場合、その時点で薬をのんだあと次回の服用時間をずらします。次の服用時間が近づいているときには、次回の服用時間まで待って1回分を服用するのかよいでしょう。前回忘れたからといって、2回分をいっしょに飲むようなことは絶対に避けます。服用時間も服用量も必ず医師の処方を守ることが大切です。

 

 

体調が悪くて食事が十分にとれないような場合には、テオフィリンの作用に変化が生じます。次回の診察を待たないで、必ず医師に相談しましょう。血中濃度の有効域は、患者さんの喘息の重症度や体重などによって思(なります。体重は正確な数値を伝えることが必要です。

 

高齢者や肝機能障害がある人、ある種の抗生物質、H2ブロッカーを使っているときは、血中濃度がヒ昇して副作用が出ることがあります。この場合は薬を減量して使用することが勧められています。

 

いずれにしてもテオフィリン薬を長期に利用する場合は、定期的に血中濃度を測定しながら服用することになります。

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