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アトピー性皮膚炎の炎症がおさまったら皮膚を保護する薬を使います

アトピー性皮膚炎の炎症がおさまって安定してくると、保湿など皮膚を保護する薬を塗るだけでよい状態になります。皮膚を保護する薬は、湿疹とは別に乾燥しているところの皮脂や水分の補給、保護の目的で使います。低下している皮膚のバリア機能を補う役割を担うのです。

 

湿疹が消えても、アトピー性皮膚炎の皮膚では、乾燥ぎみの部分まで全部よくなることはなかなかありません。かさつきがあったり、鳥肌が立っているような部分、シワシワに見える部分は、皮膚のバリア機能が低下しています。こうした部分は炎症の予備群です。いったんよくなっても、いつまた、皮膚炎を起こすとも限りません。

 

その予防の目的もかねて、保湿薬など皮膚を保護する薬を上手に使うことが大切です。乾燥がちの皮膚はアレルゲンやさまざまな刺激を受けやすいのですが、保湿薬によって、皮膚がしっとりした状態が続けば刺激を受けにくくかゆみもおさまっていきます。

 

 

また、皮膚がカサついているときには、保湿薬を、はじめは、朝、昼、晩と定期的につけてみましょう。入浴後はもちろん洗顔や手洗い後、水仕事をしたり洗剤や消毒薬を使ったあとなどにも使います。こうすると、だんだん皮膚全体がしっとりしてきます。そうなると、薬を1日2回、そして1回へと減らしていくことができます。そして、最終的には薬を使わなくてもよくなり乾燥ぎみのときにつけるだけでよくなります。

 

ただし、状態がよくなってかゆくないときも、アトピー性皮膚炎の皮膚は、体質的に敏感なので油断は禁物てす。毎日全身をチェックして、乾燥しがちなところやサラサラしているところは、保湿薬などを塗って保護することが大切です。

 

もともと乾燥がちの皮膚を、ここまでよくするには、1年、2年と根気よくつき合っていくことが必要てす。誰もがよくなる可能性がありますから、あきらめないで根気よく続けてほしいものです。

 

 

皮膚科で処方する皮膚を保護する薬のいろいろ

白色ワセリン

ワセリンはもともと、化粧品や軟こうの基剤としても使われています。刺激がなく、安定しているので、皮膚の保護や保湿に広く使われます。水をはじので水仕事のときに、保護剤としても使われます。油分を含むため少しべ夕つく感じがして、なんとなく閉塞感をいだく人もいます。その分、保湿効果が高いようです。かぶれにくいので安心して使えますかが、ジクジクした湿疹には向きません。

 

アズレン(アズノール軟こう)

消炎剤を含むので軽い炎症にも有効です。薄い青色をしていますか、のばすと透明になります。基剤はワセリンなので、やはり少しベタつく感じがします。かぶれる場合もあり、その場合はワセリンに切り替えます。すり込むと刺激になるのて、叩き込むようにしてつけます。

 

尿素軟こう(ウレパール、ケラチナミン、パスタロンなど)

角質の水分量を増加させ、皮膚をなめらかに保湿し、乾燥した皮膚をしっとりとさせる作用があります。水仕事のあとなどにハンドクリームとして手軽に使えます。ひび割れやびらんがあるところは、しみるので使わないほうかよいでしょう。10%入りと20%入りがありますか、尿素の濃度が濃いほうがヒリヒリリとしみます。

 

ヘパリン類似物質含有軟こう(ヒルドイド)

血液の循環をよくして、かたくなったしこりをやわらげる作用があります。ベトベトしないので使用感がよく、保湿効果も高いため、よく使われます。

 

サーネ軟こう

ビタミンA入りの軟こうでカサカサした皮膚に向いています。ワセリンではベタベタしすぎるとき、油焼けしそうなときに使います。ただし、ジクシクしているところに使うとしみます。

 

亜鉛華単軟こう

古くから皮膚炎に使われた薬ですが、保湿効果が低いため、炎症の保護薬といったほうがよいでしょう。ジクジクした傷のある湿疹に使います。保湿薬をつけた上から、この薬を使うこともあります。紫外線を通しにくい特徴がありますから、少し厚めに塗ると、手軽な日焼け止めとして使うこともできます。

 

市販の保湿クリームなども上手に活用しましょう

保湿薬は、薬とはいえ、スキンケアの目的で常用すると、皮膚がしっとりとして傷つきににくくなります。長く使うものですから、目的によって使い分けるとともに、使用感も重視します。使ってみて、肌が適度にしっとりしてくるものがよく、自分にとって使い心地がよいものを使いましょう。

 

たとえば、アズノールなどはベタベタして困るという人は、サーネ軟こうやヒルドイドなどがよいでしょう。尿素軟こうは傷があるとピリピリします。

 

白色ワセリンや尿素軟こう、サーネ軟こうなどは、同様の効きめのものが薬局でも市販されています。また、その他にも保湿薬はさまさまなタイプのものか市販されています。

 

薬が間に合わなくなったときには、薬剤師に相談して、そうしたものを使うのもひとつの方法です。

 

ただし、医薬部外品としてスキンケア用に販売されているクリーム類は、手や全身に使いますが、顔などには使わないほうか安心です。

 

保湿薬は一般的に副作用が少ないのですが、人によってかぶれることがあります。かゆくなったり、ヒリヒリが続いて赤く腫れたりした場合は、薬を中止して、医師の診察を受けましょう。

 

クリームを塗る前には、必ず、前の薬を洗い落とします。もちろん汚れは洗い流してから塗るようにします。厚塗りをするとホコリなどがつきやすいので、薄くのばすようにしましょう。

 

保湿薬をこまめに使う習慣が身につくと、かゆみもだんだん気にならなくなります。保湿薬を上手に使えるようになると、皮膚科への通院回数もかなり減らせるようになります。

 

 

ビタミン剤や漢方薬を補助的に使って効果を上げましょう

荒れた皮膚や粘膜の再生にビタミン類を内服

外用薬などを使っても、症状かなかなかよくならない場合ヽあるいは外用薬の効きめを高めたい場合などに、患者さんの状態を見ながらヽビタミン剤や漢方薬を補助的に処方することもあります。

ビタミンC

湿疹のあとが色素沈着を起こして黒ずんでいるときなどに処方することがあります。

ビタミンH

湿疹をかきこわしてしまったときに、表皮の回復力を高める目的で使って効果があります。

ビタミンB2、B6

粘膜を強化する作用があり、くちびるのまわりのただれなどに使います。

ビタミンE

かさつきがちな皮膚の改善に補助的に用いることがあります。

 

 

漢方薬で全身的に体調を整えながらバックアップします

自律神経系のバランスか乱れがちで、慢性的によくなったり悪くなったりをくり返すアトピー性皮膚炎は、漢方薬を補助的に使うと、だんだんと患者さんの体調が整っていき、アトピー性皮膚炎の症状がやわらいでいくことがあります。

 

漢方薬は、患者さんの皮膚炎の状態と全身の体調などを総合的にみながら処方します。アトピー性皮膚炎の症状がおさまるとともに、便秘傾向が改善したり、疲れやすかった体質かよくなっていくこともあるようです。

 

漢方薬は専門家に詳しくみてもらってから、自分の体質に合ったものを処方してもらうのが一番です。

 

ここでは比較的、一般的な漢方薬をいくつか紹介しておきます。

 

大人のアトピー性皮膚炎に多い、顔が赤くほてりやすい症状で、乾燥も強い場合は、白虎加人参湯、治頭瘡一方、黄連解毒湯など、乾燥に中程度で部分的にジクジクしている場合は、柴胡清肝湯、消風散、加味逍遥散などを処方する例が多いようです。

 

体力が低下している場合は、補中益気湯、五苓散などで補います。手足の冷えなどを伴う乾燥がちな皮膚には当帰飲子、さらにかゆみが強いときは温経湯などを使うことがあります。

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