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アトピー性皮膚炎の原因でもあるアレルギー反応の起こる仕組みとは

アトピー素因があると、必ずアトピー性皮膚炎になるかといえは、そうではありません。アトピー性皮膚炎では、皮膚そのものも体質的にデリケートで、ほかの人よりも皮膚炎を起こしやすいこと、つまり非アレルギー的側面かかかわっていることも大きいのです。

 

このため、治療するときには、アレルギー的な側向と非アレルギー的側面の両方からアプローチしなけれはなりません。この2つの要因は複雑にからみ合っていて、なかなかわかりにくいのです。

 

まずアトピー性皮膚炎を引き起こすアレルギー反応について説明しましょう。

 

私たちのからだには免疫機構というものがあり、細菌やウイルスなどの病原体(抗原=アレルゲン)か侵入すると、それに対して抗体というものを作ります。抗体は、再び抗原が入ってきたとき、その侵入に素早く気ついて抗原と戦い、やっつけてしまいます。これを「抗原抗体反応」といい、このしくみを免疫機構といいます。

 

アトピー素因のある人では、抗原に対する反応がほかの人より過敏であったり、免疫機構か過剰に働いてしまうことがあります。ふつうはからだにあまり有害でないものに対しても、敏感に反応して不快な症状が出てしまうのです。これをアレルギー反応といいます。

 

アレルギー反応にはいくつかのタイプかあり、アトピー
体質の場合は、I型(即時型)アレルギー反応とW型(遅延型)アレルギー反応か関係しているといわれます。

 

即時型では数分から数10分で症状があらわれます

I型アレルギー反応ては、血液中のたんぱく質の一種である垣E(免疫グロブリンE)という抗体によって反応が起こります。

 

アレルゲンが皮膚に侵入してくると、体内ではこれを異物として認識し、IgE抗体を作ります。IgE抗体は真皮内の肥満細胞と結合します。

 

そして、次に同種のアレルゲンが侵入すると、これを認識して、すでに作られているIgE抗体に結合して、肥満細胞を刺激します。肥満細胞は細胞内の顆粒を放出しますが、その顆粒には、化学伝達物質のヒスタミンやロイトコリエンなどが含まれています。

 

ヒスタミンは、血管拡張作用により皮膚にかゆみやじんま疹を引き起こすのではないかとされています。アレルゲンか侵入すると、数分から数10分で症状があらわれます。

 

アトピー性皮膚炎では赤いブツブツしたじんま疹、花粉症では鼻炎や結膜炎の症状があらわれます。

 

ロイトコリエンなど、そのほかの化学伝達物質は、白血球の一種の好酸球や好中球に働きかけ、紅斑や軽いしこりなどの炎症を引き起こします。こちらは数時間後、じんま疹か消えたころに起こり長く続きます(遅発型)。

 

 

遅延型では48時間以降に症状が出てきます

W型アレルギー反応では、感作Tリンパ球という特殊なリンパ球か関与しています。皮膚の表皮てラングルハンスという細胞がアレルゲンの侵入をキャッチすると、その情報は真皮内の感作Tリンパ球に送られます。感作Tリンパ球では、ヘルパーT細胞が情報を受け取り、炎症を引き起こすさまざまな「リンホカイン=起炎物質」を放出します。

 

そして、アレルゲンが侵入してから48時間から5日くらいたつと、湿疹(かぶれ)か起こります。このため、W型アレルギー反応は遅延型アレルギー反応ともいわれています。

 

感作Tリンパ球は、アレルギー反応を起こしたアレルゲンの情報をすっと記憶して、アレルゲンか侵入するたびに、アレルギー反応を起こします。

 

金属アレルギーなどの接触皮膚炎はこうして起こります。

 

 

アトピー性皮膚炎では独特のアレルギー反応が起こります

W型アレルギー反応の主役は、感作Tリンパ球のうち、「ヘルパーTI型(Thl)細胞」ですか、アトピー性皮膚炎の場合は、「ヘルパーT2型(Th2)細胞」も関与しているのではないかと推測されています。

 

Th2は「インターロイキン(IL-4、IL-5など)」という物質を放出し、B細胞を介してI型アレルギー反応を引き起こすといわれます。また、Th2は好酸球にも働きかけ、炎症を拡大化しているのてはないかとされています。

 

さらに、アトピー性皮膚炎のアレルギー反応では、IgG(免疫グロブリンG)も関与しているのてはないかといわれています。このように、アトピー性皮膚炎では、独特のアレルギー反応か複雑にからみ合い、現状では、まだその全容か明らかにされていません。

 

アトピー性皮膚炎の患者さんの血液を調べると、垣E抗体や垣Gの数値か高い人が多いのですが、必すしも高くない人もいます。つまり、アトピー素因だけでは説明しにくい面もあるといわれます。皮膚の保護機構(バリア)か弱い、いわゆるアトピー肌(アトピック・スキン)が、外部の刺激を受けて、かゆい炎症を起こすことかあるし、アレルゲンの侵入も許しているのではないかといわれています。

 

 

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