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徐脈性不整脈により血流が悪くなると息切れやだるさ、失神などがあらわれます

心臓の電気刺激が発生しなかったり途中で途絶えたりします

徐脈性不整脈とは、拍動のリズムが遅くなったり、一時的に止まったりして、1分間の心拍数が50回未満になるものをいいます。

 

徐脈性不整脈は、洞結節からの電気刺激の発生が低下したり、電気刺激が途中で遮断されてうまく伝わらないために起こります。

 

徐脈性不整脈の種類

頻脈性不整脈には下記のようなさまざまな種類があり、症状も違っています。徐脈性不整脈は、さらに細かいタイプの違いにより、あまり心配のないものからかなり危険なものまでに分かれます。

 

1.洞不全症候群(クリックで詳細)
2.房室ブロック(クリックで詳細)
3.脚ブロック(クリックで詳細)

 

 

脳に十分な血液を送れなくて失神すると危険です

徐脈性不整脈で拍動が少なくなると、心臓から送り出される血流量が減ります。軽度であればふだん症状はありませんが、体を動かしたときなどに息切れやだるさなどの症状が現れます。

 

さらに、一時的に心停止状態になり、脳に十分な血液が行き届かないと、めまいや失神が起こることがあります。

 

徐脈性不整脈そのものが突然死につながることはまれですが、失神が起こると、転倒によるけがや、車や機械類の運転・操作中の場合には命にかかわる重大な事故を引き起こす危険もあります。

 

 

徐脈性不整脈は高齢になると増える傾向がありますが、息切れやだるさ、めまいなどの症状があるときは年のせいにせず、一度検査を受けることが大切です。

 

中高年の失神の原因のひとつ頚動脈洞過敏症候群とは

頚動脈の分岐部にある「頚動脈洞」は、血圧のセンサーの役割をしています。ここが圧迫され、迷走神経の過剰な反応で、さまざまな循環障害が起こるのが「頚動脈洞過敏症候群」です。

 

心臓の拍動が抑制されて一時的な心停止が起き、めまいや失神の原因となることがあります。

 

高血圧や冠動脈疾患のある中高年の男性に多くみられ、動脈硬化が進行している人は要注意です。

 

 

徐脈性不整脈が起こるしくみ

洞結節の機能不全

洞結節の働きに異常があり、電気刺激の発生が低下しまする。洞結節から電気刺激が発生されないと、房室結節や自動能をもつ心筋が代理で働く「補充収縮」が起こるが、補充収縮の電気刺激は不安定で届きにくく、回数も少ないです。そのため、心拍数が減ったり、ときに一時停止したりします。

 

ブロック(伝導障害)

刺激伝導系のどこかで障害が起こり、電気刺激が途絶える。電気刺激が伝わらないため、心臓の収縮が遅くなったり、一時的に収縮が起こらなかったりすることがあります。

 

加齢による心筋細胞の変性や、心筋梗塞や心筋炎などの心臓病による心筋細胞の障害などが、ブロックの原因になることもあります。

 

 

洞不全症候群

命にかかわることは少ないが一時的な失神を起こします

洞不全症候群は心臓を動かす電気刺激を発生する「洞結節」の機能に異常が生じて、徐脈やときに心停止をきたすものです。洞結節からの電気刺激の発生が低下したり、洞結節で発生した電気刺激が周囲の心房に伝わらなかったりして、拍動が減ります。

 

 

洞不全症候群は重症度からI〜V型に分けられ、I型の「洞性徐脈」、U型の「洞停止」「洞房ブロック」、V型の「徐脈頻脈症候群」などのタイプがあります。

 

高齢者に多い不整脈で、多くは原因不明ですが、狭心症・心筋梗塞、心筋症、高血圧などの病気、薬の副作用がかかわることもあります。

 

主な症状としては、心臓から送り出される血流量が減少すると、ちょっと体を動かしただけで息切れがしたり、疲れやすくなったりする心不全症状が現れます。また、3秒以上の心停止が起こると、脳の血流が不足して、めまいや失神を起こすこともあります。軽度の場合は、無症状のことも少なくありません。

 

 

心不全や失神が起きていれば治療を行います

特に症状がない人は、治療の必要はありません。しかし、洞結節の機能は加齢に伴って低下するので、経過観察のために定期的に診察を受けることが大切です。

 

心不全症状や失神がある場合は、治療が必要です。植込み型ペースメーカーによる治療が一般的です。なお、徐脈頻脈症候群ではペースメーカーを植込んだうえで、頻脈性不整脈の治療を行います。

 

即効性のある治療が必要な場合は薬も使いますが、徐脈性不整脈に対する薬物治療は副作用も多いため、慎重に行われます。

 

 

房室ブロック

伝導障害の程度とタイプによって治療の必要性が違います

心臓が収縮するのは、洞結節で発生した電気刺激が、房室結節やヒス束を経由し、右脚・左脚を経て心室に伝えられることによります。

 

このように、心房から心室へ電気刺激が伝わることを「房室伝導」といいます。房室ブロックとは、主に心房と心室の中継点である房室結節やヒス束周辺が何らかの原因で障害され、房室伝導が遮断される状態のことです。房室ブロックは、その重症度によってI度〜V度に分類されています。

 

 

I度は心室への伝導に時間がかかるだけで、症状もほとんどありません。U度は時折、心房から心室への伝導が途絶えて、脈がとぶようになります。V度は心房からの電気刺激が心室に全く伝わらない状態(完全房室ブロック)で、補充収縮(上段)が現れます。

 

 

U度の一部とV度の房室ブロックでは、十分な拍出量を保てなくなって息切れやめまいが起きたり、ときに失神することもあります。

 

房室ブロックの原因は、I度では迷走神経の過剰な緊張が多く、U度のモービッツU型やV度では、心臓の基礎疾患が関係している場合が多くなります。

 

U度、V度では{ペースメーカー治療を検討します

I度の房室ブロックは治療の必要はありません。

 

U度の場合、ウェンケバッハ型はめまいや失神がなければ経過観察で大丈夫ですが、モービッツU型では突然の心停止が起こるおそれがあるので、ペースメーカーの植込みを検討します。

 

V度の場介は、原則としてペースメーカー治療が必要です。

 

 

脚ブロック

脚ブロックだけならほとんどは治療不要です

刺激伝導系の「脚」には心室に電気刺激を伝える役割があり、右心室側の右脚、左心室側の左脚、さらに左脚は左脚前枝と左脚後枝に分かれています。

 

脚ブロックとは、この3本の脚のどこかで伝導が遮断されるものです。このうちいずれかの脚ブロックが起こっても、ほかの2本が働きを補うので大きな問題は生じません。3本すべてが遮断されると房室ブロックと扱われます。

 

 

右脚ブロックだけで、原因となる病気がなければ、特に治療は必要ありません。左脚ブロックは心臓病などの基礎疾患がある場合が多いので、その診断と治療が大切です。

 

 

序脈性不整脈のQ&A

 

脈拍数が50回未満だと病気ですか?

脈拍数が50回未満だと「徐脈」とはいわれますが、みな病的なものというわけではありません。健康な人でも睡眠中に脈拍数が減りますし、スポーツ選手などの心肺機能が高い人では心拍数が非常に少ないこともあります。運動時など、必要なときに増えていれば問題ありません。

 

ただし、脈拍数が少ない人で、息切れやだるさ、失神などの症状があったら、受診してください。

 

 

3秒も心臓が止まっていることがあったのに、「治療は不要」と言われました

徐脈性不整脈は、頻脈性不整脈に比べて突然死に直結するタイプの不整脈ではありません。

 

そのため、治療が必要かどうかの判断は、主に症状やその程度によります。めまいや失神など、意識の消失によってけがをしたり、重大な事故を起こしたりする危険があるときは、命にもかかわるため治療が必要と判断されます。また、息切れや体のだるさなどの心不全症状があるにきも治療の対象となります。

 

 

しかし、特に症状がない場合はすぐに治療を行わず、経過観察するとがほとんどです。したがって、3秒間心臓が止まっていたことがあったとしても、危険な症状が現時点で現れていなければ、治療は不要と言われることがあるのです。

 

1年に1回程度、定期的に検査を受け、気になる症状が現れたときはすぐに受診しましよう。

 

「房室ブロック」で症状はありませんが、突然、心臓麻痺が起きたりしますか?
房室ブロックは、重症度によってI度〜V度に分類されています。このうち、I度とU度のウェンケバッハ型では、症状がないことも多く治療は必要ありません。

 

モービッツU型とV度の房室ブロックでは、めまいやふらつき、失神が起こることがあり、こちらは治瘠が不可欠です。

 

症状がないのであれば、おそらくI度かU度のウェンケバッハ型と考えられ、いきなり心停止で倒れるような危険は少ないといえます。一度詳しい検査を受けて、房室ブロックのどのタイプで、重症度はどうかを確認しておくとよいでしょう。

 

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